Tournament article
宇部興産オープン 2001
「眼中にないよ」
「青木さんとジャンボが揃うのは1年ぶり? ・・・でも、3人のうち誰一人として、センチメンタルな気持ちになんか、なってないと思うよ。
僕なんかね、あの2人だけじゃなく、他のどの選手も眼中にない。
私は、ひたすら自分の道を、突き進むから。ビシ〜っとね!!
“調子”って、面白いもので、上がってくると、どんどん、周りが気にならなくなってくるんだ。
もう、自分のプレーオンリー。勝ち負けも、辞書にない。もう、自己満足の世界。いま、僕は強烈な自己チュウ(自己中心的)だからね。
ただね・・・自信はあるけど、疲れもあって・・・4試合連続出場なんて、今年、初めてだもんね。
150ヤードは、7番アイアンでしか打てない、1番手は確実に、落ちてるからね・・・。
今週は、いかにこの疲労感を取るか。こういう疲労感の中で、無理をしちゃいけないんだ。この状態で、気合を入れると、あとでツケがまわってくるから。
だから今週の作戦は、もう決まってる。
予選2日間は体力温存。で、土日にスパートをかけるんだ。
でも、体力温存といっても、1球1球、大切にする気持ちは変わらない。
ただ、筋力的な質力を、抑えていくってことだよ。たとえば、7番か8番で迷ったら、7番アイアンを選ぶ。余裕のある番手で、抑え目に打っていくんだ。
・・・しかし、青木さんは、ふけてないねえ・・・。あの年齢なら、普通なら人間も、体もしぼんでるはずなのに、ちっとも変わらない。あれは、いかんね。
ジャンボもね、朝の7時30分から、ドライバーをびしびし打ってて・・・青木さんを一番、意識しているのは、もしかしたらジャンボかもね(笑)」
写真 = AONが同じ組で揃ってラウンドした昨年のサンクロレラクラシック。「あのとき、僕は絶不調のときだったからねえ・・・」と中嶋。肉体改造後のAON対決となるが、絶好調を自覚するいまは「眼中にない」と言い切った。
ちなみに、「ジャンボが一番、青木さんを気にしてる」との中嶋の言葉についてジャンボは笑って全面否定、「中嶋も、勘が悪くなったもんだ」と、苦笑いを浮かべる一幕も。