Tournament article
住建産業オープン広島 2001
「ビジェイとワールドカップに!!」(首位のディネッシ・チャンド)
初挑戦のメジャーを前に、「頑張っておかなくちゃ」と、気合を入れ直しての首位発進だ。
先週までの2週連続予選落ちは、「新しいアイアンに慣れなかったせい」と、今週は、復活Vをアシストしたエースクラブに戻したら、「同時に自信も戻ってきた」と話す。
この日は、後半6番からの3連続を含む6バーディ、ノーボギーの66に、「OKバーディも2、3個あったし、八本松のこの硬いグリーンにも止まる球が打てている。ショットが良い証拠だよ」と、満足そうに振り返った。
世界で活躍する同じフィジー出身のビジェイ・シンが心の支えだ。
昨年、来日したシンに「来年、日本で開催されるワールドカップに、僕と一緒に出てくれませんか」と、聞いてみた。
だがそのころ、チャンドはシード権ぎりぎりの位置をさまよっているとき。
当然のことながら、「そんなのは、とにかく日本で勝って結果を残してからだ」と厳しく突き放された。
「ビジェイは僕にはとても厳しいんだ。…でもね、こないだ勝って僕がシード権を取り戻したことを知ったビジェイは、“それなら、チャンドとワールドカップに出てもいい”と話していたらしいんだよ!!嬉しいねぇ・・・」
まずは再来週、全英オープンの会場で、尊敬する師匠に再会するとき、再び良い報告ができることを、何よりも楽しみにしているチャンド。
「イギリスで、もっともっとビジェイから学び、成長のあとを見せて・・・。ワールドカップに出られたら最高だろうなあ…」と、瞳を輝かせている。