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アイフルカップ 2001

「やっぱり、プレーヤーは心が大事」

林根基いわく、優勝するには「ペースと自信」

 プレーオフホールは、18番ホールの繰り返し。
 本戦と、プレーオフ1ホール目で握った6番アイアンを、2ホール目には7番アイアンに持ち替えて、第2打をピン右横4メートルにピタリ。
 これをがっちり沈め、日本での初優勝をもぎ取った。
 「最後のバーディパットは“心”(で打った)。…これホントよ。あれは、自信を持って打てなければ80%外してたネ」

 決着をつける前の2ホールは、第2打がいずれもピン奥。距離は長くなかったが、1回で決められなかった。
 「あれは両方とも、下りの、しかも力の強弱によって微妙に切れる本当に難しいラインだったんです」と林。

 「特にプレーオフの1ホール目は、鈴木さんと、ほとんど同じ場所からだったんだけど、ラインとしては僕のほうが難しかったと思う。
 セカンドで、6番アイアンを持つと、どうしても奥のラインに行ってしまう。それで、2ホール目は7番に持ち替えました。なんとか、上りのパットを残したかったからね」

 最終日は、3打差2位タイからのスタート。
 だが、目の前で、次々とパットを決める同組の鈴木に圧倒された。鈴木が21アンダーにしたときは、「もうだめだなあ…」と諦めかけた。「それでも、2位を狙って一生懸命やろう」と、気を取り直した。
 その矢先、鈴木が9番から3連続ボギー。
 「これでまた気持ちが変わりました。勝てるかどうかはわからない、けどチャンスはあるゾって思いました」

 リーダーに、つけ入るスキを見つけると、林は、すぐに自分に言い聞かせた。
 「プレーヤーは、ペースが大事!!」
 ショットもパットも、「チャンスがあるときこそ、遅からず速からず。普段の自分と同じリズムで打つ。そうやってプレーして、勝てなかったらしょうがない」と決めた。

 パットが不調で、入ってほしいときに入ってくれず、はがゆい思いもしたが、「今週から使い始めたテイラーメイドのドライバーのおかげ」でショットは絶好調。
 「だから、今日はなんだか“大丈夫”っていう自信がありました。やっぱりゴルフは、“心”が大事ネ(笑)」飄々と言って、林は白い歯を見せた。

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