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Phlip Morris K.K Championship 2001

今年のコースセッティングと大会みどころ

小山和顕JGTO競技運営ディレクター

 「賞金レースも大詰めを迎え現在、伊沢選手が2位に約3600万円差をつけトップを走っていますが、今週のフィリップモリスチャンピオンシップは、国内最高の賞金額を誇る大会。また、今週だけでなく、これからツアー終盤まで、高額賞金のトーナメントが続きますので、まだまだ、予断を許さず、毎週の優勝争いとともに、熾烈な賞金王争いも、この時期の大きなみどころといえるでしょう。

 さて、会場のABCゴルフ倶楽部ですが、今年は数箇所で、例年までとの変化を持たせています。

 まずひとつめ、これは毎年、会場に足を運んでいただいているファンのみなさまならば、きっとすぐにお気づきになると思うのですが、大きな変化として、フェアウェーの幅の取り方を変えています。
 通常より若干、幅を広く取るかわりに、フェアウェー両サイドのバンカーと、フェアウェーの間のラフをつるつるに刈り込み、ハザードとフェアウェーとの区切りを、くっきりとつけています。
 これによって、ティショットもしくはセカンドショットでのミスが、バンカーに捕まりやすくなり、より、ショットの正確さが要求される、コース設定になったと思います。
 これは、グリーン周りのバンカーに関しても同じで、グリーンを捕えられなければ、バンカーに転げ落ちやすいしかけがしてあります。

 そのほかの点では、数々のドラマを生んできた、最終18番。
 セカンド地点のバンカーは、これまで、ツアープレーヤーたちにとっては、それほど重要視するものではなかったのですが、今年は、前方に面積を広くして、よりハザードが効くように、改善しています。

 現在、ラフは、平均80ミリ、グリーンは4日間、3ミリのダブルカットを予定しており、今週は連日、晴天が予想されていますので、日に日に締まって、スピードを増して来るでしょう。
 最終日には、おそらく、11フィートから11フィート半の速さを記録し、トーナメントでも、1、2位を争う、すばらしい仕上がりを見せると思われます。
 賞金ランク上位の選手たちも、ほぼ出揃い、週末には、白熱したゲーム展開が期待できそうです。
 みなさまもぜひ会場で、または、ABC朝日放送にチャンネルをあわせ、ブラウン管で息詰まるプレーを、お楽しみいただきたいと思います」

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