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三井住友VISA太平洋マスターズ 2001

▼ 初日、トピックス 「誕生日に、自分からのビッグプレゼントを・・・」

星野英正が、ツアー自己ベストの65をマークして好発進

 前日の水曜日19日は、24回目のバースデーだった。
 アマタイトル52冠を取りもてはやされた時代は、毎年誕生日のたびに、大勢の取り巻きが集まってきて、盛大にお祝いをしてくれたものだ。
 だが、ツアーデビュー後、期待どおりの成績が挙げられない星野は、次第に孤独を感じるようになりいき、「今年の誕生日はひとりきり・・・。だからせめて、今週は自分で自分に良いプレゼントをしてあげよう」そう誓って迎えた、初日だった。

 「どうにもならないくらい悪い」ショットの調子は、パターで補った。
 「昨日のうちに、思ったところに打てるかどうかの練習をたくさんしたから」ショットが多少、曲がっても、焦らなかった。
 「パットには不安がなかったから、気楽でいられたんです」
 後半の3番から、立て続けにチャンスを決めて、4連続バーディも奪ってみせた。
 「こんなスコアが出るようなショットの調子じゃないから、ちょっとビックリ」
 8バーディ(1ボギー)の65は、ツアー自己ベストスコア。
 この日、久しぶりにラウンドを共にした東北福祉大の後輩・宮里優作が持つコースレコード63を上回る62を「途中、ちょっと意識した」そうだが、「そんな、欲張っちゃダメですね」と照れ笑いを浮かべた。

 結果を残したい焦りで、かえって萎縮してしまった時期もあった。
 それが、9月に地区競技の関西オープンで初優勝を飾ってからは、「ツアー競技ではないけど、それでも勝ちは勝ち。自分にも優勝できるんだ、という自信がついた」
 かつては“みちのくの怪童”と呼ばれた怪物が、いま、長い眠りから目覚めようとしている

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