Tournament article
カシオワールドオープン 2001
今年のコースセッティングと大会みどころについて
「今年のカシオワールドオープンは、シード権のボーダーライン上(義務試合数に満たない、賞金シード対象外選手を省いた賞金ランク上位70人)に位置する選手たちにとっては、実質上の最終戦。
選手枠も、例年の90人から12人に増やされ、ボーダー線上の選手に、より出場のチャンスが与えられることになりました。現在、ランク79位の星野英正も、滑り込みで出場権を得て、初シード入りに燃えています。
今週は、優勝争いのほかに、来季の出場権をかけてしのぎを削る、白熱した展開も見られそうです。
世界のトップが御殿場に集結した先週のワールドカップは、ウッズの奇跡的なチップインイーグルで、最高潮に盛り上がりました。あの勢いに乗って今週も、スリリングなゲーム展開を、ファンのみなさまにお届けできれば、と思っています。
その舞台となる、いぶすきゴルフクラブについてですが、今年は秋以降、例年より高温が続いた影響で、キーパーはじめコーススタッフのみなさんには、ご苦労の連続でした。
岩本キーパーのお話によると、「普段のいぶすきは、この時期はもう少し寒く、気温の低下とともに、芝もぎゅっと締まって、ほどよい硬さに仕上がってくるはずが、気温がなかなか下がらないために、葉が横に伸び、非常にメンテナンスが難しい状態なのです」とのこと。それでも、開催を間近に控え、グリーンの速度を示すスティンプメーターは、11フィートから11フィート半、硬さの示すコンパクションは12と、トーナメントのレギュレーションをクリアすることができたのは、キーパーほかメンテナンススタッフの方々のご尽力のおかげです。この場を借りて、お礼を申し上げたいと思います。
本戦に入り、ゲームのキーポイントとなるのは、まずグリーン上。開聞岳のふもとに、海を眺めて位置するいぶすきゴルフクラブのグリーンは、山からの目と、海からの目があり、この目を読みきったものに、より、チャンスがあるといわれているからです。
また、コースはあがり3ホール。最難関の池超えの17番パー3は、今年、グリーン手前のラフを刈り込み、ミスすれば、いったん、インバウンズに落ちたボールも、池に転がり落ちる可能性が。この難ホールでいかにパーセーブし、その前後2ホールで、いかにスコアメイクするか。このあたりが、終盤のゲームのカギを握ることになりそうです。
今年は、招待外国人選手が、ガルシアを含めて4人。日本のトッププレーヤーたちが、世界の強豪たちとどう渡り合うのか。みどころたくさんの1週間となりそうです」