Tournament article
ダイヤモンドカップトーナメント 2002
「ワールドカップの、イメージでした」
471ヤードの9番パー4。
ティショットを、左のラフに打ち込み「いかにボギーを打たないで済ませるか?」のピンチ。
だが、第2打地点まで行ってみると、運良く、芝はそんなに深くなかった。
残り180ヤードは、7番アイアン。振り切ったショットは、
「余裕で、カップにジャストイン。会心だったね」
その瞬間、何度も何度も、大きなバンザイを繰り返した中嶋。
「だって、叫んじゃおうかと思ったくらい、嬉しかったんだもん。あのホールは、ワールドカップの“ゴ〜〜ル!!”のイメージだったね(笑)」
このイーグルで、5位タイ浮上だ。
今週、長男・雅生オススメのアイアンを使って、戦っている。
テイラーメイドの300シリーズ。サンドウェッジまで、すべて取り替えて、「クラブに助けられた」と、絶賛する。
「球の捕まりがすごく良くて、しかも、ばっちりラインが出る。もうこのクラブ、引退するまで、離さないから!(笑)」
本人は、「今週は、ほんとクラブのおかげ」と、言ってはばからないが、先週2週連続Vを達成した同組の久保谷健一は、「いや、中嶋さん、それは“腕”のおかげです」と、断言してくれた。
「久保谷には、2週連続のゴルフを見せてもらったし、自信ももらった気がするね」
過去3勝と相性の良いこの大会で、自信の回復とともに、復活Vの足音が、もうそこまで聞こえている。