Tournament article
タマノイ酢よみうりオープン 2002
「藍ちゃんが頑張ると、僕も頑張れる!」
つい先日まで調子が出なかったショットは、先週のオフ、父・優さんの指導で、復調傾向。
「バックからダウンスイングにかけてのしぼりが足りない」とのアドバイスのおかげで、「だんだん、ボールが芯に当たるようになってきた」と、尻上がりに調子を取り戻し、上がりホールでは、怒涛の5連続バーディ。
「今日は風があったから、良かった。僕は、風の中のほうが、球筋をイメージできるタイプなので…」。
単独4位発進に、昨年の記憶がよみがえる。
昨年のこの大会。宮里は、最終日にスコアを伸ばして優勝争いを演じた。プレーオフまであと1打という場面で、惜しくも18番のバーディパットを外したが、「去年の良いイメージは、残ってた」と、経験を生かして初日から、好スタート。
発奮材料もある。
先週の女子ツアー「サントリーレディース」で、妹の藍ちゃんが高校生ながら、3位タイ。
ブラウン管の前で、ゲームの様子を見守っていた聖志は、思わず、
「“おまえにはこれからチャンスがいっぱいある! まだ勝たんといてくれ!”…って、叫んでしまいました…(笑)」
弟の勇作君もトップアマチュア。2人の優秀な兄弟に挟まれて、肩身の狭い思いをすることもあるが、逆に、その恩恵を受けることも。
実は優作君や、藍ちゃんがツアーで活躍した翌週は、「なぜか必ず僕も、良い成績が出せるんです。藍ちゃんが頑張れば、僕も頑張れる!今週は、この気持ちでやりますよ(笑)」
兄弟のパワーを糧に、目指すは昨年、取り逃がした初優勝だ。