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〜全英への道〜 ミズノオープン 2002
「日本にも、こんな強い選手がいることを見せたい」
今回の勝因は、さかのぼればやはり、前日3日目のゴルフ。
リンクス特有の強風が吹き荒れ、次々とライバルたちがスコアを崩す中、ただひとりノーボギーのラウンド。難なく首位獲りに成功し、そのまま、逃げ切ってしまった。
「確かに、あの天気は大変だったけど、昨日の2アンダーが、栄冠へと、つながっていたんだね」と言って、クラレット・ジャグにキス。全英オープンの勝者に贈られるのと同じ、優勝カップをいとおしそうに抱きしめて「これがずっと、欲しかったんだ…」と感慨深げだ。
昨年の、日本ツアー賞金ランク3位の資格で、今大会の開催前から、すでに、全英オープンの出場権を持っていた。
「ミュアフィールド(今年の全英会場)での戦い。いまから、とても興奮しているんだ」
前回のメジャー『全米オープン』では、最終予選から挑戦したが失敗。涙をのんでいるだけに、「次こそ、日本にも、こんな強い選手がいるんだぞって、ところを見せたい」このミズノオープンで、全英並みの難コンディションを制したことで、深まった自信。
今度は本場から、オリジナルのクラレット・ジャグを、持ち帰るつもりだ。