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〜全英への道〜 ミズノオープン 2002

「平常心でやれば、なんでもない」

星野英正、デビュー以来、初のトップ
 バーディの量も多いかわりに、ボギーも多い。
 これまで、ひたすらピンばかり向いて打っていた。
 「それが、4日間トータルで、スコアが伸びない原因」だった。
 この日の14番のボギーが、その顕著な例。
 「とにかく、こんなつまらないミスは早くなくし、ボギーの数を減らすゴルフを」と、無謀な攻めはやめ、「ミスを想定して、アプローチの寄せやすい方向に残す」よう心がけた。

 1番。
 ティショットのミスで、右ラフへ。
 第2打は、クリークか、3アイアンか迷ったが、「クリークだとグリーンで止まらず、奥にこぼれたらどうしようもない。ショートしてもいいから、3アイアンで」

 実際35ヤードのアプローチが残ったが、OK距離に寄せてパーセーブ。

 9番は、この日右からのアゲンスト。
 残り177ヤードの第2打は、5アイアンの距離だが、「グリーン右奥に落とすと乗せるのは難しい」と判断。
 6番アイアンで確実にグリーン手前まで運び、アプローチで無難にパーを拾いって再三のピンチを切り抜けた。

 パットで自信回復したのも、大きな要因だ。
 これまで、パッティンググリーンで、漫然としたストロークをしていたことに気が付いた星野は、目標に対してきちんと打ち出せているかどうか、1打1打に時間をかけてチェックするようになった。
 また、コースに出てパットに迷いが生じると、練習グリーンでのフィーリングを思い出すようにした。
 「それらの結果が、今日のスコア」ボギーをひとつにとどめ、満足そうに振り返った星野。
 6アンダーでデビュー以来初の首位(タイ)にも、「平常心でやればなんでもない。明日からも、ガンガン行くだけ」と、強気だ。

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