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日本プロゴルフ選手権大会 2002
〜 全英への道 〜
2002年の開催地『ミュアフィールド』を目指す、選手たちのストーリー
今週から、7月の世界メジャー第3戦『全英オープン』の日本予選が始まる。
今大会の日本プロ、マンシングウェアKSBカップ、ダイヤモンドカップトーナメント、JCBクラシック仙台、タマノイ酢よみうりオープン、ミズノオープンの6戦の上位20位内で、他に資格がない上位4位タイの選手が、出場権を獲得できる。
誰もが、目の色を変えるメジャー切符。
中でも特に、意欲を露わにするのが、中嶋常幸だ。
86年の大会では、優勝争いにも加わったベテランが、再び、かの地へ立たんと、燃えている。
この日初日は、強風の中、イーブンパーの14位タイ発進。
「全英に行こうって人間が、今日の風なんかを“風”と思っちゃいけないんだ」
しばらく続いた不振からの、復活の手ごたえが、確かな自信となって、あふれ出る。
もちろん、まずは今回の日本予選を突破しての出場権確保をもくろむが、もし叶わなくとも、開催直前に現地へ飛んで、マンデー予選会から挑戦することも、すでに決めている。
「だって、もう1回イギリスで名前売っとかないと、中嶋はもう死んだ、と思われているかもしれないじゃない?」
新たな夢に燃える47歳は、闘志をひとまずジョークで隠した。