Tournament article
アイフルカップゴルフトーナメント 2003
『最終日は行儀良く』今年のアイフルチャレンジカップの覇者、谷口拓也が5位タイ浮上
ノーボギーの66、通算12アンダーで5位タイに、「あいつ、やっと俺の教えどおりに やったか ・・・」とつぶやいたのは東北福祉大でひとつ先輩だった、谷原秀人だ。
谷口は自他ともに認める「ぶんぶん丸」。いつでもどこでもお構いなしに、ロフト角 7.5度 のドライバーで振り回すものだから、見かねた谷原には「そんなに振るもんじゃな い」と、再 三にわたって注意されてきたのだ。
先輩の教えを聞いて、ようやくロフト角9度のドライバーに持ち替えた今週は、「7 割、8割の 力で振っています。おかげで危険球も出なくなってきました」と、先輩の太鼓判にも 明るい笑 顔でうなずいた谷口。
本戦に入って、アドレスでかかと体重になっていたのをつま先よりに修正したことで さらに安定度も増して、3日間連続で60台をマークだ。
今年は、その谷原のほか2年先輩の星野英正といい、1年後輩の宮里優作といい、ツ アーには東 北福祉大旋風が吹いている。「ぜひ、僕もそれに乗りたい」と、谷口から威勢の良い コメント も飛び出した。
谷口拓也プロフィール:1979年9月17日生まれの24歳、徳島県阿波町出身。香川西高 から東北 福祉大にすすみ、アマ時代は日本学生2位(2001年)のほか、四国アマ連覇(2000、 2001年)、日本アマメダリストなどの実績がある。大学では、2年先輩に星野英正、1 年先輩に谷原秀人、1年後輩に宮里優作、と強豪にもまれて育った。昨年のファイナ ルQTランク39位の資格で、今季ツアー本格参戦。6月12日〜13日の小野グランドCC (兵庫)で行われたチャンレンジトーナメントの『アイフルチャレンジカップ・スプ リング』では、昨年のドライビング王・小田龍一とのプレーオフを制し、初優勝をあ げている。とにかく、明るい性格がセールスポイントだが、ラウンド中は、少々お しゃべりが過ぎて、先輩に「うるさい!」と叱られることもしばしばとか・・・。「明 日最終日は、テレビにもちょっと映るかもしれないし、できるだけ黙って行儀良くプ レーしようと思ってます(笑)」(谷口)