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サトウ食品NST新潟オープンゴルフ選手権競技 2003

『試合勘もないのに、なんでかな』今季ツアー初出場、坂本圭治が4位タイ

1988年夏、岡山県の作陽高校は、甲子園でベスト8に輝いた。そのとき背番号4番を つけ、外野手として活躍していたのが、坂本だ。身長182センチ、体重100キロには 「少し重すぎる、ダイエットが必要です」と本人は笑うが、恵まれた体格で繰り出す 豪快なショットは常に300ヤードのビッグドライブ。・・・と、いきたいところなのだ が、今週は得意なはずのそのドライバーショットが、少々不調なのだ。
3週前くらいから右へ左へと曲がり始め、「今日はフェアウェーキープはたった2回だ け。恐がって危ない方向から逃げると、今度は逆方向に曲がってしまったり。意識す ればするだけますます曲がってしまうような状況なんですよ・・・」とほとほと困った 様子だ。
そんな状況ながら、通算8アンダー、4位タイ浮上には「なんとか、パッティングで しのげているからかな・・・」。前半の7番で7メートルの長いチャンスを決めるなど、 スコアを伸ばした。
ゴルフインストラクターの叔父の影響で、坂本がバットをクラブに持ち替えたのが19 歳のときだ。それから約10年かけてデビューを果たし、2000年にはファイナルQTの資 格でツアーに本格参戦。だがそのあと低迷が続いて、今年は今大会がツアー初出場 だ。
「ショットも悪いし、久々で試合勘もまるでないのに、なんでですかねえ・・・」と本 人も首をかしげる好発進。首位と2打差で迎える決勝ラウンドは「ショットも相変わ らず曲がっているし不安も一杯。きっとすごくシビレながらのラウンドになると思う けど・・・。できれば、何も意識しないでプレーしたいですね」と話した。