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日本プロゴルフマッチプレー選手権 2003

<準決勝の結果>平塚哲二 VS Dスメイル 4 -3でスメイルの勝利

この夏、超ロングバケーションを取った。
メジャー戦の全米オープン、全英オープンをはさみ、日本ツアーと母国ニュージーラ ンドを行ったり来たりの 生活に「すっかり、疲れてしまって・・・」。思い切って、故郷でゆったり過ごすこ と に決めた。
海のそばに新しく購入した別荘で5週間、家族水入らずでひたすら波とたわむれてす ごした。
その間、ラウンドした回数は、2日間でそれぞれ9ホールずつのみ。
「今週は、あまりにも久しぶりな上に、しかも今日は36ホール。さすがに足が、疲れ ちゃいました・・・」と、 195センチの長身をぐったりとさせたスメイル。
しかし、戦いぶりはそんなブランクをみじんも感じさせない。この日午前中の藤田寛 之との3回戦。15番で藤 田にホールインワンを決められても、笑顔で握手を交わす余裕も見せて直後の2ホー ルで2ダウン。平塚哲二と の準決勝では、2番ホールで1アップを許しただけで、危なげなく勝ち上がってき た。
ステディなプレーが身上のスメイルも、マッチプレーでは「いつもより、少しだけ積 極的にいく」という。ジ ュニア時代、母国で毎週末のように行われていた競技会では、約半数がマッチプレー 方式だった。そんな数々 の経験の中から、戦い方は心得ている。
「マッチプレーでは、相手が良いプレーをしてきたらピンを狙って攻めていく。相手 が、トラブルに見舞われ ていたらグリーンの真中ねらい。相手の状況をよく見ながら、攻守のバランスを考え てプレーするんだ」。
7日(日)の決勝戦の相手、トッド・ハミルトンを、昨年大会の2回戦で破っている実 績も強みだ。
「・・・もっとも、今年のトッドは昨年と違って相当良いプレーをして勝ち上がって き ているからね。強敵には 違いないけど、自分のベストを尽くしてバーディ合戦を制したい」。優しい笑顔の中 に、静かな闘志を燃やし ている。

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