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サントリーオープンゴルフトーナメント 2003

サントリーオープン2003世界最強のレフティー、フィル・ミケルソンが11日木曜日にいよいよティオフ!!

日本ツアーは11回目の挑戦に「ぜひ“初優勝”を飾ってみたい・・・」
前日火曜日の朝に、日本に到着。そしてこの日水曜日は残暑厳しい中アマプロトーナ メントで18ホール をこなした。時差ボケもいえないままのラウンドに、疲れはピークを迎えているはず だがミケルソンの 表情からは、片時もやわらかい笑みが消えなかった。
コースでは大ギャラリーのサイン攻めにも笑顔で応じ、ホールアウト後の共同記者会 見では、ウィット に飛んだ会話のやりとり。

先月、米大リーグ・デトロイトタイガースの傘下、3Aトレドの右投げの投手として 入団テストに挑戦 した経緯について、ここでも改めて尋ねられた。アメリカでも幾度となく繰り返され てきた質問にもい やな顔ひとつせず、「プロ野球で投げることは、子供のころからの夢だった。普段の トレーニングでも 、肩の動きをやわらかくするために、スローイングはよくやっていたんだ。自分の力 がどれくらいかぜ ひ、試してみたかった・・・。大リーグはすごかったね」。青い瞳をまっすぐに据え て、言葉をひとつひ とつ選びながら話す姿勢が印象的だった。

日本のプロ野球にも精通している。

阪神タイガースが18年ぶりの優勝間近であることにも触れ、「ピッチャーの伊良部さ んが大リーグで投 げていたこともよく知っているよ。エキサイティングだね。・・・今回は、この試合が 終わったらすぐに 帰国する予定だけれど、読売ジャイアンツが僕に投げてほしいと言ってきたら、しば らく日本に残って もいいヨ」ジョークを飛ばして、笑いを誘った。

3Aの入団テストから初めてのトーナメントは、今大会としては3度目、11回目の日 本ツアーだ。日本 では、93年のカシオワールドオープンの2位が最高で優勝はまだない。
米ツアーでも、今年はまだ勝ち星がないだけに、「入団テストのあとは、この大会の ためにひたすらゴ ルフだけに打ち込んできた。ぜひ今回“初優勝”を持って帰りたい」。注目のティオ フは8時13分、尾 崎将司とディフェンディングチャンピオン、片山晋呉とのペアリングだ。

写真=この日水曜日のアマプロトーナメントでミケルソンは、阪神タイガースのホー ムランバッターと して18年前にチームを優勝に導いたランディ・バースさん(=右)とのプレー。バー スさんも左打ちで「もうひとりの“レフティー”との楽しいラウンド、最高の1日だったよ!」(ミケルソン)

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