Tournament article
アコムインターナショナル 2003
2003アコムインターナショナル 2日目前日初日に日本ツアー新記録&世界タイ記録の59をマークした倉本昌弘が単独首位を キープ
「せめてあと1日、トップの座に居座りたい」
日本ツアー界に大記録を打ち立てた前夜は、たくさんの人から祝福の電話やメールを受け取った。各テレビ局でもこぞってニュースに取り上げられ、朝刊では数社で裏一面を飾り、朝のティグラウンドにはニュースを聞きつけて大ギャラリーが集まった。
改めて、注目度の大きさを実感した。そんなレコード樹立の翌日のラウンドは、記録達成を目指してプレーしていたときよりも、緊張していたかもしれない。
「ノーボギーのゴルフっていうのも久々だったしね・・・。なんとか昨日のスコアをつなげたい、と思うし、あまりに良いスコアが出すぎると、かえって落ち着かないもんなんですよ(苦笑)。今日も出だし1番でバーディを奪ったときは、嬉しいよりもむしろ『いやだな〜』と思ったくらいで(笑)」。
そんな心境だったから、2番のボギーで「かえって気持ちが楽になった」と、打ち明けたミスター・フィフティナイン。
この日2日目は最初の目標どおり「60台」をマークした。スコアを伸ばして通算14アンダー、単独首位をキープ。
「せめてあと1日、この座に居座りたい」とコメントしたが、本音はもちろん、72 ホール目にトップでゴールをきることだ。
倉本のはなし「今日は相変わらずショットは良かったんだけど、パットがもう少し入ってくれればな〜というラウンドでした。そうしたらせめて昨日の半分くらいのスコアが、出せていたかな、と・・・。
2番ホールが象徴的でしたね。手前バンカーからピンまで6メートルのエッジに乗せたバーディチャンスをみすみす3パット(実際は、エッジからなので2パット)。すんなりボギーにしているようじゃあねえ・・・。
最後18番は、このコースがパー71ってことをすっかり忘れていて、『もう1個取らなくちゃ、60台にならない』と思って頑張って打ったんだけど(笑)。ファーストパットを打ちすぎて、結局パーでした。今日の横田君のように、ここはハマれば大きなスコアが出るコース。きっと誰かが追いかけてくるだろう、というのはわかっていたから、もう今日のうちに後ろがついて来れないくらいのスコアを自分も出しておきたい、とも思っていたんだけれど・・・。
まあそれでも、今日もトップの座は譲らずに済んだから、せめて明日もう1回だけトップに立って、最終日を迎えられたらいい。
(初日首位に立った7月のウッドワンオープン)広島のときは、そんなにゴルフの状態がよくないながらもなぜか良いスコアが出たので、『僕の優勝は絶対にない』とコメントしました。でも、今回は優勝も狙えるようなゴルフが出来ている。
明日もなんとかトップに居座って、ゴルフ界に明るい話題を提供できたらいいですよね」