Tournament article
日本プロゴルフ選手権大会 2003
『お祭り気分で楽しみたい』今大会予選会からの挑戦、ツアー2戦目の島田隆央が2位タイ
今週、会場でその星野と再会して「おめでとう」と声をかけると同時に“彼に追いつかなくちゃ”の思いを強くした。自身2試合目となるツアー出場は、同期の活躍が発奮材料だ。
悪天候の中、5バーディ(1ボギー)のゴルフに、「完璧。ここまでできるとは思っていなかったので上出来です」。今大会の予選会から勝ちあがってきた島田が、2位タイの好発進だ。
埼玉県の狭山高校出身。家から10キロもの道のりを自転車通学するこの学校を進学に選んだわけは、「行き帰りでトレーニングになるし、あと、特に部活に入らなくても良かったから」。
そのころからすでにプロを目指していた島田は、放課後は速攻で帰宅して自主的に練習場通い。また地元ゴルフ連盟に個人加盟して、積極的に試合にも出場して腕を磨いた。
高校卒業後は8年間の地道な研修生活を送ったあと、26歳のときにPGAのプロテスト合格している。
昨年の日本オープンが初出場。デビュー戦ながら難コースで13位と、今年の出場権も手にした。
プロ2戦目となる今大会も“日本”と名のつくビッグタイトルだ。「優勝なんて(笑)僕にはまだまだ無縁の世界だけれど、ずっと憧れていた試合。お祭り気分で緊張感を楽しみたい」と、島田に余計な気負いはない。