Tournament article
三菱ダイヤモンドカップゴルフ 2004
開幕前から注目が集まったこの日初日のペアリングは・・・
開幕前から注目が集まったこの日初日のペアリングは・・・
この日初日は開幕前から、注目のぺアリングが2組あった。午前インスタートの17組と18組だ。メンバ ーはいずれも、強豪ゴルフ部の元レギュラー陣だった。
まず、先の17組は、仙台の東北福祉大の出身者たちで構成された。星野英正を筆頭に、1年下の谷原 秀人、さらに3つ下の宮里優作(=写真上)。この3人が揃う組み合わせは、試合では初めてのことだった。
普段から仲のよい彼らは、プレー中も終始、リラックスムード。かといって、気持ちがダレることも なく、「リズムもよく、とっても回りやすかった」(星野、谷原)。一番下の宮里こそ、スタートの10番で第1打を左に曲げてアンプレヤブルせざるをえず、ティグラウンドまで打ち直しに戻るアクシデントの影響で出遅れたが、星野と谷原は、ともに4 アンダーでまわって、3位タイ。先輩の威厳を示す結果となった。
一方の18組は、名門・日大の当時“三強”と呼ばれた男たちだ。片山晋呉と横尾要、宮本勝昌(=写真下)。ツアーを代表する旬なこのペアリングには、会場の注目が集まったのだが・・・。
スタートして間もない前半の4ホール目、13番ホールで宮本が左首痛を訴えて棄権。横尾、片山の2サムでハーフターンしたものの、後半の3番ホールで、今度は片山が背筋痛を訴えた。
横尾ひとりのラウンドになってしまうことを気にした片山は、なんとかプレーを続けようとしたが、その様子に横尾は「早く直せよ」と、逆に片山を気遣った。
「宮本は先週の日曜に痛めたらしく、スタートからしきりに首の付け根をさすっていたし、シンゴはインコースでラフばっかり行ってて、それで背中に負担を強いたみたい。自分だって、ときにはやむをえず棄権しなくちゃいけないことだってあるし、仕方ないと思ったので・・・」。たった一人のプレーを続けた横尾は、1アンダー24位タイスタート。
いまや、学生ゴルフ界の2トップを張る2校のOB対決は、くっきりと明暗を分けるかっこうとなった。
「スタートから『東北福祉VS日大』なんて、まわりから言われていて(笑)。結果的に谷原と僕とで上位につけたわけだけれど、僕ら自身は特に、学校対決なんて意識はしてなかったんですよ」(星野)。
ちなみに、横尾は翌2日目もひとりでプレーする予定。ノンプレーイングマーカーにつけての、ラウンドとなる。