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三菱ダイヤモンドカップゴルフ 2004

ミスショットも無理せず冷静に対処して首位タイ、井上信

ホールをグルリと取り囲む丈高い松林は、フェアウェーまでせり出し、うっそうとし た空中のハザードを作る。さらに林の中には深い雑草が生い茂り、少しでも曲げる と、たちまちワナにはまり込む。「ダブルボギーどころか、トリプル以上も十分にありえる」。だから「絶対に無理なプレーはしない」と、決めている。
林に打ち込 んだらまず冷静に、「ボギーで上がれる方法を探す」。けしてグリーンは狙わず、「たとえティグラウンド方向に逆戻りしてもいいから、とにかく、フェアウェーに出 すことだけを考えるんです」。
1番、5番も、林からの第2打を真横に出すことで、ボギーで切り抜けることができ た。12番、13番、そして後半の4番では8メートルの長いパットも決まり、通算6アン ダー首位タイで、決勝ラウンド進出。
自身初の決勝日での最終組は、「意識しない、と思っても意識してしまう」が、それ も平塚哲二と一緒なら、少しはリラックスして回れそうだ。
「いつも一緒に練習ラウンドさせてもらっている」という平塚に、「一生懸命ついて いく」と、気合を入れた。
井上信(まこと)プロフィール
堀越学園(当時名称)2年時に、ゴルフ部に入部。本格的に、ゴルフを始める。その 後、法政大学に進み、同じくゴルフ部で、腕を磨いた。
98年にプロテスト合格を果たし、同年のブリヂストンオープンでツアーデビュー。 2002年のチャレンジトーナメント『アイフルチャレンジ』、2003年のツアー外競技 『兵庫県オープン』で優勝。昨年は、ツアーの出場優先順位を決めるファイナルクォ リファイングトーナメントでランク4位に入り、今シーズン前半戦の出場権を手に入 れた。

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