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JCBクラシック仙台 2004
中嶋常幸が3位タイ
中嶋常幸が3位タイ
18番で、ティショットが左カート道。無罰でドロップするピンチショットを奥3メートルにつけ、これ を沈めてバーディフィニッシュ。カップインの瞬間、思わず腰の下でこぶしを握った。さらにクルリと 後続組を振り返り、1歳下の室田や加瀬に「どうだ」とばかりに手を振りかざした。
「ようやく、眠りから目が覚めたよ!!」この日63のベストスコアをたたき出し、前日の43位から3位タイに浮上だ。
背筋痛をわずらった昨シーズン。去年のいまごろは戦線を離脱して、青森県の温泉で湯治に励んでいた。「混浴で、おばあちゃんたちに囲まれながら『あんた若いのに、どこか悪いんかい?』なんて聞かれながら、湯につかっていたんだよ」と、苦笑する。
だが今シーズンから、今大会の地元・仙台在住のトレーナー・金田埈範(としのり)さん(28歳)について体のケアにつとめ、ようやく戦える状態に戻ってきた。
加えて先週から、ダンロップのドライバー『スリクソンW404』と同アイアン『I302』に持ち替えたことで、もう一度、優勝争いできる自信がみなぎってきた。
今年50歳。しかし「心は35歳!」と笑う。若手の台頭がすさまじいツアー界にあって、「彼らにまじって、こうしてプレーできることにこそ、ゴルフをやっているという実感が持てるってもんだよ」。身も心も若々しく、まだ勝ち星のないここ仙台・表蔵王で、ツアー通算48勝目を狙っていく。