Tournament article
サトウ食品NST新潟オープンゴルフ選手権競技 2004
全英オープン帰りの平塚哲二が3位タイ
全英オープン帰りの平塚哲二が3位タイ
全英オープンからの帰り道。平塚がポツリ、とつぶやいた。
「プロアマ、出れるかな・・・」。
前週のスコティッシュオープンからの海外2連戦。最終日の翌・月曜早朝には疲れた 体を引きずって現地時間の9時30分グラスゴー発オランダ経由、関空行きのKLM航空に 乗り込んだ。
計15時間を越える長時間のフライトで、こわばってしまった体を揉みほぐしながら も、平塚が終始、気にかけていたのは、今週のプロアマトーナメントのこと。
「プロアマを休んで本戦には出るなんて・・・なんか申し訳ないですからね。なんと か 水曜日から出られないもんか、と思ってるんですが・・・」。
海外遠征の前後は大事を取って、休養を取る選手が多い。だが平塚は、昨年の賞金ラ ンク上位3人の資 格でメジャーへの初参戦が決まったときから、その翌週の今大会に出場すると決めて いた。
関係者の中にはなかば呆れ顔で、「無茶はやめたほうがいい」とアドバイスしてくれ る人もいたが 、平塚は本戦へのエントリーばかりか、当初は律儀に前日水曜日のプロアマ戦まで、 出場の返事を提出 していたというから驚きだ。
プロアマに出場するためには、20日火曜日に関空に着いたその足で、新潟入りしなけ ればならない。さ すがに、それはやむをえず断念した平塚は、
「休むと、なぜか余計に具合が悪くなるたちなんです」と笑った。
「40度の熱とか、骨折とかしていない限りは、できるだけ全試合出場」が、初シード 入りを果たしたこ ろからのポリシー。
だが実際は、今年4月のつるやオープンで、左ひざのじん帯断裂と左あばらにヒビが 入っているにもかかわらず、出場を果たしている。
「しんどいときこそ、体を動かしていたほうが調子がいい」との言葉どおり、この日 は前日初日に続く ボギーなしのラウンド。18番のイーグルを含む66でまわって、通算9アンダー3位タイ 浮上。
時差ボケに崩れるどころか、「日に日に良くなっていく」。半端じゃない鉄人ぶり だ。