Tournament article
コカ・コーラ東海クラシック 2004
谷口拓也 通算10オーバーの予選落ちにも「収穫の多い残り2ホールだった」
初日のバックナインから、どういうわけか急にボールが当たらなくなり、調子を崩していた。「このままでは終わりたくない。たとえたった2ホールも、一生懸命やりたい」。その一心で、再開ホールの8番パー3に立った。
その8番は、ティショットがバンカー目玉。それを2メートルにつけてパーセーブした。
最終9番では、2メートルのパーパット。これをどうにかねじ込んで、通算6オーバーから起死回生の予選通過を目指して踏ん張っていた同組の倉本昌弘と、笑顔で握手だ。
お互いに決勝進出、とはいかなかったが、悪天候の中もくさらずにプレーした健闘をたたえあった。
たった2ホールの雨中のラウンドも、収穫はあった。
次週の公式戦・日本オープンは、その厳しいセッティングに、何より忍耐力が問われるといわれる。
「今週も、日本オープンに劣らないほど難しいセッティングの三好で、絶対に無理という位置から諦めずにパーセーブできた。来週につながるゴルフができたと思います」。
納得顔で、コースを引き上げた谷口だった。