Tournament article
アコムインターナショナル 2004
ディフェンディングチャンピオン倉本昌弘「昨年の“59”をかみ締めながらプレーしたい」
「はい、その甲斐あって偶然にも・・・」全員で力をあわせてたたき出したこの日のチームスコアは「59」。
この偶然の一致には、倉本も大喜びだ。
「みなさんが頑張ってくださったおかげで、こんな縁起の良い数字が出ましたよ!」
そのほかにも今週は、本戦前から嬉しいハプニングが続いている。
まず、会場入りするなりびっくり仰天。なんとコース駐車場には、ディフェンディングチャンピオン用の専用スペースが設置されていた。
また4日間、使用するクラブハウスのロッカーは普段ならアイウエオ順。自分の名前もカ行のところに
あるはずだった。
「それなのに、今年はいくら探しても見つからなくて・・・」。
ようやく探し当てたロッカーの番号は「59」番。
「・・・こういうイキな計らいが、僕ら選手をとても気分よくプレーさせてくれるものなんです」と、大会側の配慮にも感激だ。
再び、この歴史的快挙達成の舞台・石岡ゴルフ倶楽部に舞い戻ってきたポパイ。プロアマ戦で思い出の18ホールをラウンドして改めて、昨年自身が達成した脅威の数字に驚嘆したのはほかでもない本人だった。
「今日のプロアマ戦、僕はたった2個しかバーディしか取れなくて(苦笑)。去年の初日には、どうしてあんな・・・。こんな難しいコースでなぜ12個も取れたのか。不思議でしょうがない。去年は、まさに神がかり的だったとしか思えませんね」と振り返った。
日本ツアーでは初。世界的にも男女合わせてわずか5人しか達成していない世界タイスコアの「59」ストローク。「まさか、もう二度と出せるスコアじゃないけれど、明日の初日は昨年の思い出をかみ締めながらプレーしたい」“一周年”を前に、ミスターフィフティナインはしみじみと話した。