Tournament article
フジサンケイクラシック 2004
第32回フジサンケイクラシック3日目豪州のポール・シーハンがコース新の62をマークして通算13アンダー、単独首位浮上
「攻める気持ちが強すぎて」第2打をグリーン左に外した。続く第3打もショートして ピンまで5メート ルのカラー。ミスを重ねながらも「これをセーブできたのが大きかった。このあとの バーディにつなが りましたね」。
続く16番でバーディを奪ってコースレコードタイに並ぶと、最終18番でまたもチップ イン。奥のグリー ンエッジにこぼれたピンまで18メートルのバーディパットは、ど真ん中からカップに 沈んだ。
新たに刻まれたコース新の62は、1イーグルに、1日4ホールのチップインという内 容。「とにかくハッ ピー!! パッティングが良く入ってくれたし、今日は僕に流れが来てましたね」と 本人も興奮気味。
もっともプレー中は、記録のことは「まったく頭になかった」という。
シーハンの最終的な目標は“コースレコードの更新”ではなく、あくまでも「優勝」 だからだ。
「良いスコアが出ればもちろん嬉しい。けれど、それは途中の過程にすぎない。いわ ばボーナスみたい なものだからね」と、浮かれていない。
3年前の豪州の大会『クィーンズランドオープン』の3日目にも61のコースレコードを たたき出している が、そのときの結果は2位だった。「今週、ゴルフの調子は最高に良いから今度こそ 良い結果を出したい。明日はとにかく攻めていく!」。故郷オーストラリアの芝質が とても似ている、というここ川奈が、シーハンの日本ツアー初Vの舞台となるか。