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マンダムルシードよみうりオープンゴルフトーナメント 2005

プロ13年目の秋葉真一が首位タイ

最終ホールで「スーパーパー」を拾った。グリーン奥に打ち込んだアプローチは、逆目の深いラフの中。寄せきれず、カラーから8メートルのパーパットが残った。「ダブルボギーにだけはしないように。なんとか2パットで行ければ」という、下りのややフックラインは思いがけず、ど真ん中からカップに沈んだ。
ボギーなしでおさめた65は、通算16アンダーで首位タイに並んだ。
笑顔でハイタッチを交わしたキャディの柿沼基介さんとは、ツアー競技ではこれが初タッグだ。

深堀圭一郎や宮本勝昌など、トッププレーヤーのプロキャディとして活躍する柿沼さんが秋葉のバッグを担ぐのは、これまではいつも、翌年の出場優先順位を決めるファイナルQTだけだった。

ファイナルQTは、ツアーの出場権を持たない選手たちにとっては、まさに“生活”をかけた戦いだ。

普段のトーナメントとはまた違った緊張感が会場中に漂っているが、初めて柿沼さんと組んだ2001年は思いのほか気楽にプレーができた。
順位も21位に入って、翌年の前半戦のほとんどに出場できて以来、3年連続でファイナルQTで担いでもらうようになり、常に上位にランクインしてきた。
その柿沼さんがはじめてキャディをつとめてくれたトーナメントで、今度は優勝争いに絡み、ますます相性の良さを感じずにはいられない。

柿沼さんの良いところは、「強烈なプラス思考」と秋葉はいう。
少しでもプレッシャーがかかると、すぐに消極的になってしまう秋葉に柿沼さんは、強い口調でこう言うそうだ。

「ほら、またぜんぜん振り切れてない。ちゃんと振り切らないから、あんなところに行っちゃったんです」。

言いにくいことも、ぽんぽん言ってくれるところが頼もしい。

自身ツアーで3回目の最終日最終組も、きっとまたプレッシャーで「ガチガチになってしまう」だろう

「でも、今回はかっきー(柿沼さんの愛称)がいてくれるから、まだ救われるんじゃないかな」。
プロ13年目。今年40歳を迎えるが、初シード入りはまだない。
頼もしい相棒を得た今週は、ここで一気に飛躍したいところだ。

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