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マンダムルシードよみうりオープンゴルフトーナメント 2005

平塚哲二「父の骨がある間に勝ちたい」

先週から、扁桃腺を腫らしている。「二日酔いみたいにフラフラする、ボールを見ているだけで倒れそう」と、前日2日目にはとうとう知り合いの医師が駆けつけ、注射を打ってもらってようやく少し楽になったが、本調子とはとてもいえない。

おまけに、ショットも「ボロボロ」だ。
前日2日目の2番ホールでOBを打ってから、「おかしくなった」。コースのいたるところに目につく白杭が怖くなり、「どのショットも気合を入れて打たないと、右へ左へ。まっすぐだけ行かないんです」と、苦笑する。

それほどの状況から執念でスコアを伸ばして、首位に返り咲いたことで、再び闘志がわいてくる。
京都府出身。
地元・関西のこの大会で勝ちたい気持ちが強い。

それと父親への思いもある。
4月に亡くなった父・央さんの遺骨は、四十九日を終えた今もまだ、実家に安置してある。
「オヤジの骨がある間に、良い報告ができるよう、明日は勝ちに行きます」。静かな口調に決意をこめた。

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