Tournament article
アンダーアーマーKBCオーガスタゴルフトーナメント 2005
9位タイの谷口拓也「時差ぼけなんかでへこたれているわけにはいかない」
時差ぼけはこの2日間がピークで、前日の晩は食事もとらないままベッドになだれ込んだ。
この日3日目はずっと気分が優れず、吐き気をこらえながらのプレー。
それでも、アメリカで持ち帰った手土産をしっかり生かして、66をマークした。
今回の遠征でつかんだのは、パッティングだ。海外のトッププレーヤーたちを見ていて、多くがどんな場面でもしっかりとストロークしていることに気がついた。
「きっと自信があるからだと思うんですが、うまい選手ほど強くヒットして、打ったあと絶対にヘッドアップしないんです。逆に、下手な人ほど流し打ちしていた。僕もそれを見習って今週、強めにヒットするようにしているんですよ」。
それが、今週のグリーンにちょうど合ったようだ。
会場の芥屋ゴルフ倶楽部はツアーでも数少ないコウライグリーン。芝目が強く、「今週は強めにヒットしている」と話す選手も多いが谷口は、米ツアーの選手たちを見習って今後も芝質にかかわらず常にそんなストロークを心がけていこうと考えている。
今回の遠征で久しぶりに大学時代の先輩、谷原秀人とも再会してその孤軍奮闘ぶりを目の当たりにした。
谷原は今季米ツアーに本格参戦しているが、開幕から苦戦が続いておりこの調子だとシード入りは難しそうだ。
しかし、もがきながらも着実に成長をとげている姿には、大いに感動を覚えて帰ってきた。
「このままだと、ますます先輩に追いつけなくなりそうな気がした。僕も必死に頑張らないと・・・」。
そのためにも、「時差ボケなんかでへこたれているわけにはいかない」と、谷口も歯を食いしばっている。