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ANAオープンゴルフトーナメント 2005

星野英正「北国育ちですから」

先週のサントリーオープンは連日、うだるような残暑が続いた。大会3日目に、真っ赤な顔をしてホールアウトしてきた星野は、ツアーに帯同するフィットネスカーのベッドにフラフラと横たわるなり、そのまま意識を失った。

「あまりにも暑くて・・・。ラウンド中はものすごい頭痛がしてきて立っていられないほどだった。熱中症・・・だったのかな。あんな状態になったの、初めてだったよ」。

その後遺症から今週は、練習ラウンドもほとんどできないまま、本番を迎えた。
「今週は、久々に予選落ちしちゃうかなっていうくらい、調子が悪かったんです。そんな状況で、このスコアは上出来」。

体が不調を訴えても、今季好調のパッティングは健在だった。
「パットだけは良い、と言い聞かせてプレーしている」。
この自己暗示も効いて、前半の18番ではグリーン奥ラフからの第3打を、サンドウェッジでチップイン。15番から4連続バーディを奪って6アンダー、単独首位スタートだ。

先週の会場から一転、今週は気温20℃を下回る日もある北海道での開催。
どんなに体調が悪くても、過ごしやすい気候には呼び覚まされるものがある。

「なんせ、北国育ちですからね。今日は気が抜けていたけれど明日も、明後日もこんなゴルフができれば、また真剣になる」。
宮城県出身の星野が、生き生きと輪厚を歩いている。

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