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日本オープンゴルフ選手権競技 2005
今週の舞台<兵庫県・廣野ゴルフ倶楽部>
のちに、日本を代表するゴルフコースのひとつと呼ばれるまでに名を高めた同・倶楽部は、英国のチャールズ・ヒュー・アリソン氏が設計図を描き、1932年(昭和7年)に開場した。
なだらかな起伏と、池が絡む松林。大地の自然なうねりを最大限に生かしながら、アゴの高いアリソンバンカーなど、見た目にも美しく効果的に配されたハザードと、計算され尽くしたグリーンの位置、アンジュレーションは、ゴルフが自然との闘いであることを改めて思い起こさせるセッティングとなっている。
ここ廣野では1967年以来、38年ぶりに行われる日本オープン。
70代目のプレーヤー日本一を決めるにふさわしい舞台といえるだろう。
財団法人 日本ゴルフ協会が主催する今大会は大会独自の出場カテゴリーを持ち、ジャパンゴルフツアーは昨年の賞金ランキング20位までの者と、今年8月8日時点の同30位までの者しか出られない。
あとは大会独自の予選会を突破するか、大会が決めた各地区競技の上位者になるなどの方法しかなく、シード選手にとっても狭き門となっている。
もともとの難コースの上に例年、さらに厳しいセッティングが施され、選手たちは「我慢を試される大会」「精神力を問われる大会」などと声をそろえる。
写真=ディフェンディングチャンピオンは谷口徹。最終日、片山津ゴルフ倶楽部(石川県)に吹き荒れた強風にも打ち克って、念願の日本タイトルを手にした。