厳しいコンディションの中でこそ、生きた”藍ちゃん作戦”。
雨脚が強くなり、あたりが薄暗くなった後半こそ余計なことは考えない。

「キャディさんとヤーデージを計算して、目標のラインを決めて、あとはそこに向ってただ打つだけ。シンプルに、その1打に対してできることだけをやりました」。

テレビや新聞などで見て知った、宮里藍さんの言動やプレーぶりを、“藍ちゃん作戦”と銘打って、この日も参考にしたのだ。
そんな作戦がピタリとハマり、初日に続いて苦手な三好でこの日も60台をマークした。

「明日？　もちろん、明日も“藍ちゃん作戦”ですよ」。
３打差の迎える最終日こそ、時の人になりきる。

• 宮本 勝昌