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ABC チャンピオンシップ ゴルフトーナメント 2005

18番のウォーターショットで魅せた中嶋常幸が8位タイ

最終18番パー5で、第2打をグリーン手前の池に入れた。完全にボールは水面下に沈んでいたが、中嶋は躊躇なかった。

靴のまま、池にサブサブと足を踏み入れるとサンドウェッジで渾身のウォーターショット。

みごとグリーン奥のラフに脱出してパーで切り抜けた。
通算6アンダーのままホールアウトした。

今週から本格的に握った長尺パター。
「もう、短いのには戻れない」というほど、惚れ込んでいる。

この日は4番で5メートル、5番で2メートルの絶好のチャンスパットを沈めたほかに、12番で10メートルの長い距離もねじこんだが、それよりむしろ、ミスをしたあとの“後遺症”がないところが気に入っているという。

右手と左手を離して構える長尺パターは、「他のショットとまったく別物と考えられる。理論が違うから、たとえ短い距離を外しても、次のティショットに不安を残さないで済むんだよ」。

強力な新兵器を手にして、無邪気にはしゃぐ51歳。
「明日は、上がりの16番あたりで勝負に残っていられたらいい。それで最後には、ヘヘヘと笑って・・・行っちゃおうかな」。

翌週には公式戦の日本シニアオープンを控えているが、もちろん、レギュラーでの優勝もしっかり視野に入れている。


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