196ヤードの7番パー3。5アイアンで打ったティショットは最高のあたり。･･･だったはずなのに、ティを拾って顔をあげると、もうボールは視界になかった。
「奥に行っちゃったかな？」じっと目を凝らしていると、グリーンのむこうから「入った！入ったよ〜！」というギャラリーの声が、ティグラウンドまで届いた。

「カップの淵を崩しながら、ほとんどダイレクトで入ったみたい。･･･これでそのあと、パっといけたらよかったんだけどねぇ」。

賞金ランクによるシード権を失った今シーズンは、１回限りの１年間のみ適用できる『1973年ツアー制施行後の生涯獲得ランキング上位25位内』という出場資格で参戦している。

今年、シード権を取り戻せなければ来季の出場権を失うが、「自分の中で、ちょっと不安なことがあって。ゴルフ自体はこの難しいコースでも65くらい出せそうな状態なんだけど、気持ち的に吹っ切れるものがない」と、このイーグルも生かしきれずに、最終18番はダブルボギーでフィニッシュ。

今年はまだ、今大会を含めて2試合しか予選通過できていない。
それだけに、大会特別協賛の森ビル株式会社より受け取った賞金30万円には大喜びで「ほんとうに、助かります。なんせ、ぜんぜんまだ稼げてないから･･･」と、苦笑した東。
自身6回目の快挙達成をきっかけに、ここらでそろそろ上昇ムードと行きたいところだ。