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サン・クロレラ クラシック 2005

星野英正が単独首位をキープ

もともと、スイングの美しさには定評があった。昨年7月、全英オープンで初メジャーに挑戦したときのことだ。
練習日、会場のロイヤル・トルーンのドライビングレンジで球を打っている星野を、じっと見つめていたのはブッチ・ハーモン。
いわずと知れたティーチングプロで、タイガー・ウッズの元コーチがこう言って絶賛したそうだ。

「彼はなんて素晴らしいスイングをしているんだろう!! すごくいいものを持っている。きっといまにスターになるよ!」。

あれから1年。ブッチも認めたスイングに、力強さが加わった。
あのとき経験した世界の舞台で、「自分ももっとトレーニングを重視すべき」と痛感した。これまでは、筋肉がつくことでスイングのリズムが崩れると敬遠していたが、「より理想のスイングを体現するためには、絶対不可欠」と、気づかされた。
いまでは、日々の打撃練習よりも多く時間を割くほど、真剣になって取り組んでいる。

その成果で、ひとまわり大きくなった体から繰り出されるスイングは「前より20ヤードは飛距離が伸びた」。
よりダイナミックに、生まれ変わった。

加えて今年4月には、これまた世界的に有名なティーチングプロ、デイブ・ペルツにショートゲームの極意を授かる機会があり、パッティングにも自信が出てきた。

この日2日目こそ、「昨日よりはフィーリングが悪くて、ちょっと何かがずれている感じ」とのことだったが、69をマークして2位と3打差の通算11アンダー。
ブッチが予言したとおり、真のスタープレーヤーに上り詰めるためにも、できるだけ早く次のツアー通算2勝目が欲しいところだ。

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