Tournament article
サン・クロレラ クラシック 2005
サン・クロレラ クラシックは星野英正と、ポール・シーハンが首位に並んで最終日に突入
星野は5番ホールで不運にあった。バンカーからの第2打を打つ瞬間、飛球線方向にいたカメラマンがふいに歩き出した。動揺したショットは、アゴに当たって出ただけ。ダブルボギー。
そこから、流れが変わってしまった。
16番では、第2打を右の池に打ち込んだ。
前日までの貯金をあっという間に放出してしまった。
だが5番ホールのハプニングも、「ああして最終日で回って、注目の集まるところでやっているからこそ。経験のひとつ、と思っているから」と、落ち着き払った声で星野は言った。
最終日の混戦も、想定内だった。
「はじめから、ずっと(首位を)走れるわけじゃない、とは思っていたし、結局は最終日のバック9が勝負。明日、どうなるかで自分の本当の実力が分かる」と、冷静にとらえている。
日ごろのトレーニングの成果で安定感に加え、飛距離が増したショットが何よりの武器になる。
強めに打った6番と16番のティショットは、同じ組の片山晋呉より20ヤード先に飛ばした。
「振れば自分もこれだけ行くんだ、と自信になった」と星野は言う。
最終日、同じ最終組で回るシーハンも、「非常に良いリズムでプレーできている」と自信をのぞかせるが、もういちどコースレコード64をマークした初日のようなゴルフをしてライバルたちを圧倒したいところだ。