185ヤードの2番ホールはやや打ち上げのパー3で、グリーン面は見えない。5アイアンで打ったティショットは、「かなり近くに寄った」という手ごたえは感じたが、カップインの瞬間は確認できなかった。

少し遅れて聞こえてきたギャラリーの歓声で、それと分かった。
ちょっと照れながら、同じ組の藤田、横尾と握手、ハイタッチ。
プライベートなラウンドでも、過去に1度しか経験がなかった。
試合では、自身初というホールインワンには、大会主催者からご褒美の賞金20万円が贈られた。
「予選落ちぎりぎりだったから、それもラッキーでしたね」。このイーグルで、通算1オーバーまで盛り返し、決勝ラウンド進出。

今年2月にクラブ契約がフリーになった。今週のバッグの中身はドライバーがナイキ、スプーンがロイヤルコレクション、クリークがプロギア、3、4アイアンがミズノ、5アイアンから下がタイトリスト。
バラエティに飛んだセッティングに、試行錯誤ぶりが伺えるが、そんな中での快挙達成だった。

• 平塚 哲二