2004 アジア・ジャパン沖縄オープン 2005

林吉祥(りんきっしょう)「来年は、甥っ子たちと日本で戦いたい」

ここ那覇ゴルフ倶楽部はどことなく、故郷・台湾のコースに雰囲気が似ている。「だからとてもプレーしやすいんです」。コースを吹き抜ける重たい海風も、慣れたもの。
8バーディを量産した初日に引き続き、この日2日目も好スコアをたたき出した。

2番で残り200ヤードの第2打を、ピン4メートルにつけてイーグルを奪うなど、ボギーなしの67。
通算9アンダー単独2位につけて、96年以来の日本ツアー復帰に一歩、近づいた。

2週前のジャパンゴルフツアーファイナルQTにも、挑戦している。
だが、4日目にあえなく予選落ち。
すぐに台湾に帰って、兄でやはりプロゴルファーの佳さん(46歳)と、起死回生の策を練った。
国内でレッスンをしている佳さんにスィングをチェックしてもらい、再び日本に舞い戻ってきた。

「ドライバーショットも、アイアンもとても良くなって。兄のおかげですね」。

その佳さんの息子たちも、今大会に出場している。
つまり、吉祥の甥っ子である林文堂(りんぶんどう、30歳)と文科(ぶんか、28歳)は、叔父が落選してしまったファイナルQTをみごと突破して(文堂39位、文科41位)、来季の日本ツアーの出場権も手に入れている。

「ぜひ、来年は彼らと一緒に日本で戦いたいですね」。

43歳の“叔父さん”も、甥っ子たちに負けられない。今週の日本ツアー初制覇で再上陸を果たし、来年は3人揃って転戦したい。

  • 甥っ子で、文科の兄の文堂(=右)と…「来年は、ぜひ叔父さんも一緒に、日本で戦いたいね!」
  • 吉祥の甥で、文堂の弟の文科は、今週は残念ながら予選落ち…

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