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セガサミーカップゴルフトーナメント 2005
清水洋一、自己ベストの3位
前半で4バーディ。10番、11番では「神がかり的」な連続チップインバーディも奪った。
これで一気にスコアボードを駆け上がったがラウンド中は、自分がどれくらいの順位にいるかまったく分からずにプレーしていた。
ようやく確認できたのは、通算11アンダーの2位で迎えた17番のグリーン上。だが首位の林根基は、通算15アンダー。
かなり差が開いていたことで、自分の順位を知っても「逆に気が楽になってしまった」。
ボギーなしのまま、18ホールを回りきり、単独3位は自己ベストフィニッシュ。賞金ランキングも、51位にジャンプアップだ。
27歳までの9年間、埼玉のイトーヨーカ堂でスポーツ用品の販売を担当していたが、ただただ「もっと趣味のゴルフがしたい」という欲求だけで、プロの道を目指した。
テストを受けてゴルフ場連盟の研修会に入り、レッスン業のかわたら練習を積み、41歳の昨シーズン、ファイナルQTランクの資格でようやく初の本格参戦にこぎつけたばかりだった。
今年2月には待望の第一子、太陽君が生まれた。レッスンで稼いだ貯金はあるというものの、今季これまで9試合に出場して決勝進出はたった3回。
妻・美和さんは、ツアープレーヤーの夫を理解し、心から応援してくれているものの、それでもさすがに予選落ちが続くと「・・・また“旅行”に行ってきたんだ・・・」と、チクリと言ったものだ。
清水自身、家族を養う立場として「そろそろここらで」という思いもあった。
ようやく、美和さんにも良い報告ができる。
「来週、再来週も頑張れば、(初シードも)見えてくる。
この勢いで、一気にシード圏内に食い込みたい。