Tournament article
中日クラウンズ 2005
中嶋常幸、今季第1戦「良い時間を、過ごしたいんだ」
「担いでもらうのはあいつがまだ中学3年生だったころのマスターズ。95年以来かな」。
久しぶりの親子タッグには、父親の切なる願いがあった。
「残り時間がもうあまりないからね。息子と、良い時を過ごしていきたいんだ」。
若かりし日は、年間44試合をこなしたこともあった中嶋も50歳を超えて、出られる試合がどうしても限られてくるのは否めない。
「1年に15試合出られたら、良いほうだろう」。
刻一刻と迫るその日に向かって、「限られた時間を、大事にしていきた」と、中嶋は言う。
優勝争いとか、成績とかの結果以前に、「俺のプロとしての戦いを、そばで見て何かを感じてもらいたいんだ」。
息子と2人、願いをこめて和合を歩く。