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中日クラウンズ 2005

杉山直也「和合は、回れば回るほど怖さがわかってくるコースです」

和合コースまで、車でわずか30分。「今週は、もちろん自宅通勤です。家から通わないと、嫁に叱られます」と笑う地元・名古屋市在住の杉山直也が好スタートを切った。

出場枠が、通常のトーナメントよりも狭い今大会は、予選会組からでも数十名の選手しか出られない。まして、今年ツアー出場権のない杉山は、今大会の予選会をかねた『CBCチャレンジツアーTo THE CROWNS』上位者の資格での参戦。
チャンスを生かして、好スタートを切った。

もともと、和合にはよいイメージがあった。ツアーデビュー戦が、92年の今大会。2日目に10位タイでターン、44位タイで競技を終えている。
当時の和合の印象は、「けっこうたくさんバーディが出そうな、易しいコースだなあ」というものだった。
しかし、今ではそれがとんでもない勘違いであることがわかる。

上空で回る予測不能の風に、硬く速いグリーン…。距離こそ、それほど長くないがそこには実に多くの罠がひそんでいる。
「まだ何も知らなかったころは、それがわからなかったんです。和合は回れば回るほど、怖さがわかってくるコース。あっちへ打っちゃいけない、こっちはダメ・・・というのが次々と出てくる。それが悪く働くときもあるし、よく働くときもある」。
この日の65はもちろん、怖さを知り尽くした利点を、うまく利用した結果だ。

練習日には、青木功とラウンドした。デビュー当時から、青木ファミリーの一員として、練習や合宿に参加してきたが、試合会場でまわれることは、めったにない。

「青木さんは、練習ラウンドからすでにオーラを発散していて。ギャラリーも、練習日からいっぱいくっついてくるんですよ。やっぱり、合宿と試合会場とではぜんぜん違うんだ、と思いましたね」。

週末は、地元ファンが大勢、杉山の応援に駆けつけることだろう。
最後まで上位で踏ん張り、青木に負けない好プレーで魅了したいところだ。

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