今大会の特別協賛、株式会社マンダムと所属契約を結んだのはデビューした２０００年。以来、ホストプレーヤーとして、ここで結果を残したいという気持ちはいっぱいだった。
しかし、その思いがかえって足かせになった。

「すごく良くしてくださるスポンサーさんなんです。僕が余計な気を遣わないように、試合に集中できるように、と考えてくださるような･･･。だからこそ、ますます意識するようになってしまった。ホストプロとしての役割と、プレーとの両立。最初は、それがうまくできなかった」と、振り返る。

そんな呪縛から、ようやく脱出できたのが昨年大会。
初日にホールインワンを達成して波に乗ると、最終日には６位タイ。
大会自己ベストを叩き出す大健闘をみせたのは、「スポンサーの方々とプライベートでもお付き合いさせていただくようになり、バランスが取れるようになってきた」からという。

この時期は毎年、アレルギー性の鼻炎や微熱に悩まされているが、ゴルフの調子自体は絶好調。
この日14日水曜日のプロアマ戦では、アイアンショットをビタビタとピンに絡めて14アンダーで優勝した。
チームを組んだマンダムの西村元延・代表取締役社長執行役員（＝写真上、右。写真下、左）も「今日みたいなゴルフなら、大丈夫だね」と、言ってくださった。
本番前に、「社長を安心させるプレーができて良かった」と、まずは胸を撫で下ろした。

そんな星野が最近、改めて身にしみて思うことがある。
それは、「優勝するために大事なのは、まずファンの方々の声援を味方に付けること」だ。
自分ひとりだけの力では、けして成し得ない。
頂点に立つには、ファンや恩人の声援があってこそ。

「そのためにも、ギャラリーのいない裏街道でまわっているようではダメ。大勢の人の前で良いプレーをして、声援を自分の力にかえて、そして、ホストプロとして優勝を狙っていく」。
はっきりとそう口にした。

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• 星野 英正