Tournament article
マンダムルシードよみうりオープン 2006
アマチュアの宇佐美祐樹くんが6位タイ!!
「落ち着いていけよ」。
「ここは安全にな」。
好スコアのおまじないだ。
「・・・祐樹は、いちど気持ちが乗ると調子に乗って、ドンドン行ってしまうから」(操さん)。
通算5アンダー、11位タイからスタートしたこの日の最終ラウンドも気合が入っていた。
ティショットは普段以上の飛距離が出て、たびたび300ヤードドライブを見せた。
パットも、ショートするのが大嫌い。だから、いつも強気だ。
しかしその分、ケガも大きくなる。
でも操さんが、打つ直前にひとこと声をかけることで、ひと呼吸置くことができる。
「・・・プレーするのは息子。私に何が出来るわけじゃないけれど。親の務めとしてね、それだけはやってやろうと思ったんです」。
3番で、9メートルの長いバーディチャンスを入れた。
9番で、深いラフからあわやチップインバーディという絶妙な寄せも披露した。
最終18番では、やはり深いラフから難しいアプローチを寄せてバーディフィニッシュ。
平成元年生まれの大活躍に、ギャラリーは沸きに沸いた。
現在、杉並学院高の3年生は、地区予選のドリームチャレンジを経て、大会週の月曜日に行われたマンデートーナメントを勝ち上がり、自力で今大会の出場権を手に入れた。
すでに、前週の木曜日から会場入りしてマンデーのための練習ラウンドをこなし、マンデーに出場し、次は本戦のための練習ラウンド。さらに、いざ本番になっても中断続き・・・。
今回もキャディをかってでた操さんは、「いったい、私は何日大阪にいるんだろうって(笑)。もう、ほんとうに疲れちゃいました」と、一応はうんざりとしてみせた。
だが、言葉の端々ににじむ父の喜びは隠し切れない。
ツアー3試合目にして、初の決勝ラウンド進出で6位タイの好成績。
普段は「めったに息子を誉めたりしない」という操さんでさえ、この時ばかりは饒舌になる。
親子二人三脚でつかんだ、ベストアマチュア賞。
「もう最高です。今日だけは、子供を誉めてやりたい。・・・最高の、父の日になりました!」。