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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2006
平塚哲二「明日はスカっと気持ち良く勝ちたい」
夜中の12時には布団に入った。だが、「寝よう、と思えば思うほど、どうしても寝られない」。
年に数回、こんな状態になる。高校時代から悩まされてきた不眠症だ。
気を紛らわせようと、テレビをつけた。
米女子ゴルフの世界マッチプレー。
熱中して「余計に寝られなくなった」。
結局、朝まで起きていた。
すっかり夜も明けて、6時過ぎからようやくうつらうつら出来たが、すぐに起床時間が来た。
仕方なく、準備して宿泊先を出た。
結局、30分ほどしか寝ていない。
「だからいま、ものすごい眠くて目が熱い」。
通算16アンダーで、首位に躍り出たインタビューでしきりに目をしばたかせた。
そんな「最悪」な状態ながら、「アイアンが思い通りのところに打てている。パットも良く入りましたね」とゴルフは絶好調。ボギーなしの7バーディは、さすが鉄の男だ。
風邪をひいても骨折しても「よほどのことがない限り、絶対に試合を休まない」のがポリシー。
「休んだら、余計に具合が悪くなる」というアイアンマンは、体調不良のときこそ本領発揮だ。
2位とは3打差。
「差があったら逆に『勝たなあかんやろ』という緊張感」。
それでも、、「明日はスカっと気持ちよく勝ちたい」。
寝不足で「ボ〜ッとする頭」をスッキリさせてくれるのは、ツアー通算3勝目しかない。