Tournament article
ザ・ゴルフトーナメントin御前崎 2006
すし石垣「気の済むまで踊りまくった」
「ありがとう。おかげさま。私はいつも運がいい」。
この3語に最終日はもうひとつ、「絶好調」という言葉を付け加えるようにした。
スイングで一点、不安な部分があったからだ。
とうとう、スタート前の練習場でも解消しきれず、この日はそのままコースに出るしかなかった。
「せめて“絶好調”と思い込むことで、元気良く振れる気がして・・・」。
常にプラスのイメージを忘れずにプレーしたことが、ベストスコアにつながった。
17番で奥から15メートルのバーディパットを決めて、通算9アンダーで迎えた最終18番。
手前から7メートルのバーディチャンスをねじこんだ。
土壇場の連続バーディで、得意の“すしダンス”を披露。
「ギャラリーの人に『何だそれは!』と呆れられるくらい(苦笑)。気の済むまで思い切り踊りまくった」。
優勝には1打及ばなかったが、自己最高の4位タイに、全身で喜びを表現した。
6月末に、格闘家の山本“KID”徳郁さんのトレーナーでもある整体氏の内尾政明氏と知り合った。
気功を取り入れた治療を受ける中で、「一人で頑張らず、自然界などから“気”の助けを受けながらゴルフを楽しめば優勝も近い」と、言われた。
スタート前の“呪文”もその一環。
そして前日3日目にはもうひとつ、大切なアドバイスも受けていた。
それは、「その日の自分の気分に一番しっくり来るウェアを着なさい」ということだった。
大会2日目、2位タイからスタートしながら73を打って18位に転落したのは「ウェアのせいもある」と内尾氏に指摘された。
朝、何気なく手に取ったとき「なんとなく嫌な感じがした」という薄ピンクのポロ。
「・・・やっぱり、あれがいけなかった」と反省し、この日は本当に自分が着たいと思った色を選んだ。
上下とも紺のコスチュームにブルーのキャップ、ベルトとシューズはともに白。
「おかげで、最後まで良い気分でプレーができた」と喜んだすし。
「今日は出来る限りのことをやったので大満足。優勝は・・・そんな簡単にできるもんじゃないけれど、上昇気流に乗って、そのうちチャンスをつかみたい!」。