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アンダーアーマーKBCオーガスタ 2006

平塚哲二、2試合連続の2位に「この先、きっと良いことがある」

首位と2打差で迎えた18番パー5は、ピン左10メートルからのイーグルトライ。2段グリーンのてっぺんに切られたピンは、のぼりの逆目。
この難しいラインを、みごとに読みきったかに思われた。

「・・・あと、ほんとちょっとだけだったんですけどね」。

ボールが、わずか手前でカップを覗き込むように止まった瞬間、平塚には珍しく、天を仰ぎ、その場に座りこみ、大きなゼスチュアで悔しさをあらわにした。

2週前のサン・クロレラ クラシック。最終日に一時3打差トップを走りながら、上がりホールに大崩れ。谷原に今季2勝目を譲った。

あれから、オープンウィークを経て迎えた今大会。
「この前のことは頭から“抹消”してきましたから」と、気持ち新たに、ここ芥屋に乗り込んできた。

デッドヒートを繰り広げる最終組を、ひとつ前の組で懸命に追いかけたが、一歩及ばなかった。
またしても2位に甘んじた歯がゆさを抑え切れなかった。

「・・・まあ、それでもね、この間よりは上に近づいたと思うし、この先きっと良いことがあるでしょう。ここから後半戦、すべて出場する予定。頑張ります」。

自身初の賞金王を狙うと公言しているだけに、次の2勝目はそう遠くないだろう。

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