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サントリーオープンゴルフトーナメント 2006

星野英正「ニクラウスの言葉を胸に」

左肩を脱臼したのは先月のオープンウィーク。2週間のオフを完全休養に当てた。仲間と海に繰り出し、そのあと立ち寄った友人宅のプールで水を掻いた瞬間、痺れを感じた。
今年の開幕直前にも一度やっている。

大学2年に初めて関節を外して以来、クセになっているのだ。

「気をつけてはいるんだけど、ちょっとした調子ですぐ外れるようになって・・・。いったん外れたら1、2週間は動かせない。しばらく練習もできない」。

翌週のアンダーアーマーKBCオーガスタは欠場するしかなく、今週は復帰2戦目。
まだ、炎症が残っていてバックスイング時に若干痛む。
その影響からか、この難コースでショットの調子が良くないが、こんなときこそ、デビュー直後に知人から教わったニクラウスの言葉を思い出す。

「調子が良いからといって勝てるわけではない。また、調子が悪いからといって勝てないわけでもない」。

以前は、完璧なゴルフを求めていた。
「ギャラリーの人の目を意識して、キレイなゴルフをすることに拘り過ぎていた」。
しかしプロになって、「本当に大事なのは球を曲げたとき、いかにしのいでチャンスを作るかなんだ」と、痛感させられた。
この日2日目も、多少のミスは好調のパットでカバー。

「今週こそニクラウスの言葉を胸に、貪欲に優勝を狙っていくよ」と、クールに言った。



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