Tournament article
アコムインターナショナル 2006
すし石垣「今週は“GO!!”って言ってね!」
そうはいっても、ゴルフはメンタルスポーツ。わずかな物音も選手のスイングに影響することから、トーナメント会場ではとにかくジっとしてして、息を殺して・・・と、ギャラリーの皆さんの中には窮屈なイメージばかりを持たれている方もいらっしゃるでしょう。
今大会ではそんな観戦スタイルを根本から見直します。
通常、トーナメンントでスタッフのみなさんが掲げる「プレー中ですお静かに」と書かれたボードを廃止。
パンフレットには応援のタイミングなどを紹介し、選手たちの好プレーにもっと積極的に声を出して応援していきましょう、とうたっています。
この取り組みに大賛成、と手を挙げたのがツアーきっての“エンターテインメントゴルファー”すし石垣。
ほかのどの選手もそうであるように、すしが好きなファンのみなさんからの掛け声は、なんと言っても元気のでるフレーズだといいます。
「大きな声で、ナイスショット!とか言われると乗りますね。もっと良いプレーを見せよう、とか思っちゃう」。
逆に、戦意を削がれてしまうのが、マイナスを連想させる言葉だそう。
「パットを打って『弱い』とか、ショットが曲がって『あぁ・・・』とかいうため息。自分もミスして落ち込んでる気持ちに、余計に拍車がかかる感じがして・・・」と、打ち明けます。
そのほか、すしにとっては「頑張って!」といわれるのも、けっこう重荷になるようです。
「言われなくても、僕はこんなに頑張ってるのに、これ以上どうしようって思っちゃう。つまり、余計にプレッシャーがかかっちゃうんですね。これに関しては僕だけじゃなく、実はあまり好きじゃないって選手がけっこう多いんじゃないかなあ??」。
今年6月に知り合った格闘家の山本“KID”徳郁さんのトレーナーでもある整体師の内尾政明氏から「自分を取り巻くすべてのものから良い“気”をもらって戦いなさい」と、アドバイスを受けているすし。
「たとえば、パットのときでも『弱い〜』ではなく元気よく『GO!!』と言っていただくとか・・・。僕たちに良い“気”を与えてくださるような言葉で応援していただけると嬉しい」と、ギャラリーのみなさんにオーダー。
あと、ミスショットしてしまったときは意外や意外。
「・・・むしろ笑ってくれたほうが僕は良い」と、すしは言います。
「そうしたら、グっと気持ちも楽になるし、逆にこ〜んなポーズだってサービスしちゃうかもしれません!」(=写真)。
・・・もちろん、選手によってもその好みは十人十色。
“すしスタイル”がどの選手にも当てはまるわけではありませんが、ご参考までに・・・。
とにかく、ファンのみなさんが会場に来てそれぞれのスタイルで思い切り楽しんで帰ってくださること、それこそが、選手全員の願いです。
今週は、会場内全員サポーター宣言。
みなさんで、盛り上がりましょう!
写真中、下=開催目前、水曜日の練習風景。パッティンググリーンですしと並んでアプローチ練習をしていた宮里優作が、ふいに悪戯っぽく笑ってズボンのすそをたくし上げたかと思うと、おもむろにすしの物まねを始めた。
ムキになったすしが、「いいや、本物はこうだよ」と、オリジナルを披露。ユニークなポーズに、優作も笑いが止まらない。
トーナメント会場はプレー中だけでなく、終了後の練習場などにも楽しいハプニングがたくさん転がっています!
リラックスした選手同士のおしゃべりにもぜひ、耳を傾けてみてください。