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三井住友VISA太平洋マスターズ 2006
第3ラウンドの残り競技が終了、いよいよ決勝ラウンドへ!
第3ラウンド終了後に、単独首位に立ったのは井上信だ。
この日は17番から競技を再開し、最終18番で2メートルのバーディパットを決めて、前日の暫定首位からひとつスコアを伸ばしてホールアウト。
しかし、苦笑いで振り返る。
「・・・怖いですよ〜」。
同じ組で回った片山晋呉のことだ。
17番で4メートルのきわどいパーパットを決めて、続く18番。
残り216ヤードの第2打を、7番ウッドで2.5メートルにピタリとつけた。
イーグルフィニッシュに、「シンゴさん、乗りに乗ってます。とてもヤバイ・・・」(井上)。
2打差まで詰め寄られ、続く最終ラウンドは片山の存在を意識せざるをえない。
本来なら第3ラウンド終了後に、ペアリングは成績順に組み替えられるが、競技の進行を考慮して最終ラウンドは前日のまま行われる。
だから、第3ラウンド終了後の握手も「また、後ほど。この顔ぶれで・・・」(片山)。
引きつった笑みを浮かべて井上は、その手を握り返した。