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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2006

シード復活組!

「魅せるゴルフで、盛り上げる!」と上田
今年、シード復活を果たしたのは、今大会で自己最高の3位につけた原口鉄也ほか、上田諭尉(うえだゆい)やフランキー・ミノザ、河井博大(かわいひろお)や白潟英純、溝口英二や井戸木鴻樹らだ。

賞金ランク51位につけた上田は、4年ぶり2度目の復帰となる。
2002年に初シード入りを果たしたが、「カン違いしてしまった」。
練習しなくても成績が出るだろう、とタカをくくり「遊びすぎてしまったこと」が、そもそもの原因だったと振り返る。

この経験から「シード権を取るということは、そんな簡単なものじゃないというのが良く分かった」。
心を入れ替え、地道に練習に励んだことが今年開幕戦の東建ホームメイトカップでの自己最高の2位につながった。
シード復活の足ががりにすることができたのだ。

復活までの道のりは、けして楽ではなかったが身についたこともある。
「悪いときでも、堪えることができるようになった」。
以前はひとつのボギーで「ジ・エンド」。すぐに切れて、ゴルフを投げるところがあったが「あれから、忍耐力がついたかな」。

今年5月に結婚したことも大きいという。
一家の稼ぎ頭としての責任感が、上田をひと回り大きくしたようだ。
「来年もスタートダッシュ。余裕は、最大の武器だと分かったから。早くシードを決めたあとは、ギャラリーに魅せるゴルフがしたい。僕ら若手でゴルフ界を盛り上げたい」と、来季への意気込みを話した。

賞金ランク57位で今シーズンを終えた河井は、「とにかく、『来年も出れる〜!』というのが率直な感想です」と、満面の笑み。

田中秀道が来季、米ツアーを撤退。日本に帰ってくる。
「秀道さんの声は神の声」というほど尊敬してやまない師匠の復帰と歩調を合わせて、シードに返り咲いたことが嬉しい。

「秀道さんは超一流。自分と並べるのもおこがましいですが、それでも来年はぜひ、秀道さんと優勝争いなどしてツアーを盛り上げることができれば」と、胸を膨らませていた。

  • 「目標は、秀道さんとの優勝争い」河井

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