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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2006
原口鉄也「ちょっと欲が出てきました」
しかし、大会はまだ2日目だ。
「先は長いんですから。欲はダメです」。
逸る気持ちを押しとどめてくれたのは、専属キャディの溝口裕作さん。
プロ9年目にして、2000年の東建コーポレーションカップ(現・東建ホームメイトカップ)の9位が自己最高。
優勝争い、といえるものをまだ経験したことがなく、最終組で迎える決勝ラウンドは「未知の世界だけれど。周りの人との勝負より、コースと自分との勝負と思ってやりたい」。
原口にとってこのカシオワールドオープンは、今のところは自身の最終戦だ。
6年ぶりのシード復活を果たした今季、最高の形で締めくくりたい。
原口鉄也はらぐちてつや
和歌山・那智中の89年と、東京学館浦安高の91年に日本ジュニアで優勝。さらに日大進学後は96年春に関東アマ、秋には日本アママッチプレーを制覇。
小5のとき、ヒジを壊してゴルフに転向した元・野球少年は、めきめきと頭角を現して97年のプロテストで一発合格。2000年には初シード入りを果たしたものの、翌年には頚椎の椎間板ヘルニアを患って2002年には出場権さえ失った。
懸命のリハビリとトレーニングで今季ファイナルQTランク16位の資格で出場権を取り戻し、賞金ランク56位でみごとシード復活を果たしている。