Tournament article

セガサミーカップゴルフトーナメント 2006

ライバルが同組対決!!星野英正と矢野東が2位

アイランドグリーンの16番パー3でボギー。最終18番でもボギーを打って、星野が一歩後退。
前日2日目より、ショットにキレがなかった。面白いように決まったパットにも精彩を欠いた。

対する矢野は、「得意のパット」こそ今週やや不調だが「ショットが絶好調。先週までシャット気味だったフェースをオープン気味に上げるようにしたら、今日の風もぜんぜん気にならない。コントロールがもの凄く良くなった」。

16番、17番と、立て続けにきわどいパーパットをしのいで18番を迎えた。
残り238ヤードをスプーンで、ピン手前2メートルにみごと2オン。バーディを奪って通算5アンダー。

同期の2人が、2位タイで顔を合わせた。

星野は東北福祉大、矢野は日大で。
学生時代、何度も競い合ってきたライバルが、最終日最終組で直接対決。

「最初のころ矢野は、全然目立つ選手じゃなかったけど。徐々に力を発揮してきた」(星野)。

「星野と近藤(智弘)と僕と。合わせて3強とか良く言われるけれど。本当は2強。僕なんか、全然2人に及ばなかった。学生時代は、星野のゴルフをほんとうに尊敬していた」(矢野)。

星野は2003年に、矢野は昨年ツアー初優勝。
互いに1勝を挙げて、次世代のスター候補が出揃った。

「ゴルフへの尊敬は変わらない。だからといって、明日とくに星野を意識してプレーするわけでもない。ただ、僕らの世代で男子ゴルフを盛り上げたい。その気持ちはきっと、星野も近藤も同じだと思っている」(矢野)。

「誰と回ろうが同じ。矢野も、誰も眼中にない。誰も気にならない。自分のプレーをするだけです」(星野)。

ただ、不吉なデータがある。
星野が言う。
「2人が一緒に回ったとき、お互い良かったためしがない。2人ともパット入らず、ショット曲がるわで・・・。18番で、『俺ら何やってんだろうな』って。一緒に回ると、なぜか必ずどっちも崩れる」。

いちばん新しい記憶では、近藤が初優勝をあげた5月の日本プロ。
7位タイでスタートしながら星野は76、矢野は78を打ってともに転落。
今度こそ互いを引き立てあって、最後まで大会を盛り上げたいところだ。

関連記事